hirobowのフィリピン日記

フィリピンに来てから数年経ちました。私が経験したり、見たこと、感じたことを綴っていきたいと思います。

因果関係

たいはんのコトには因果関係がある。

 

子供の頃、数学・物理は得意だったけど、国語・地理・歴史は不得意だった。

 

数学や物理は公式を適用して問題を解いたりするけど、その公式を覚えるというよりは、僕は導き出せるようにしていた。そうすれば忘れても、自分でその場で導き出せば使えるし、不等号のあやふやさも導き出すことで解消できる。逆にそこまですれば自然と公式などは覚えることができた。さらに公式を導きます過程や考え方を吸収することで、色んな問題への対応力が付いたと思う。

 

そのため覚えるという内容や覚え続けるための力が最小で済んだ。

 

公式の導き方を覚えることができたのは、その導くための考え方が、自然で、これしか、ないというのが多かったからだ。

 

2次方程式の解なんて、自分で文字式を解くことで導き出せるので、そこは誰がやっても同じだし、考え方も変わらない。(ただし、そのことでブレーク・スルーな発想は弱いのかもしれない)

 

物理の場合は神的な参考書があった。それが正林書院の「親切な物理」だった。この本は白黒しか使ってはいないが、解説は本当に丁寧で、物理事象に対する捉え方・考え方が身に付き、自分の物理の実力も相当上がったと思う。

 

こういった感じで、それぞれの公式を導くための考え方をマスターしたことで、公式を始め、数学・物理を解く力が得られたと思う。

 

一方、地理や歴史はバラバラの事柄を年代と結びつけて覚えるイメージがあり、そうすると覚えなければいけないことが膨大になり、語呂合わせ集などを用いても、全然無理でした。友達は全然勉強なんかしなくても楽勝と言って、地理で高得点を取っていたが、なんでそんなに解けるのかが不思議だった。

 

最近は歴史や地理に対して興味がわくようになってきた。受験というプレッシャーが無いのが一番大きいが、もう一つは捉え方の違いだと思う。地理や歴史を、ようやく暗記ごとから、ある一定の流れがあることを悟ったからだ。

 

地理に関しては、その歴史や経度緯度、気候など、色々な地理的データをベースに、特徴が決まってくる。これは現在フィリピンに住んており、フィリピンのことを調べることで、なんとなく日本との違いなどを比べながら、また実際にフィリピンに住んでいる経験を元に悟った。

 

歴史に関しては、その時代の背景や主人公たちの性格・環境・関係者などから、どう決断を行ったのか、その結果がこうなり、こう続くと言った、今までバラバラと感じていたことが、実は大きく世界をまたいで繋がっているということを、なんとなく理解しだしたからだと思う。

 

有名な世界史の本の書き出しに、水たまりに石を投げたときに、その波紋が石の落下地点から周囲に広がるように、歴史の事象も、ある事柄が周囲へと伝搬し、また伝搬されることで作られていく、みたいな内容があったが、まさにそれを理解しだしているところです。