うちの会社では出勤率を上げるために遅刻に関する罰則があります。フィリピンでは Discipline と呼ばれているものです。遅刻に限らず、品質ルールを破ったとか、安全ルールを破ったとか、日本だとモラルで護れそうなものも罰則が設定されています。
ところがその罰則がたまに意図しない方へと作用することがあります。
遅刻の罰則でいうと、本来の目的は、従業員が遅刻しないで、定時間働きアウトプットを上げてもらうことです。
しかし、本人は遅刻しそうになると罰則を避けるために、leave (有給休暇)を使います。その結果、出勤者数が減りアウトプットが下がってしまいます。遅刻してでも出勤してくれれば、それなりにアウトプットは上がるのに、罰則があるためにアウトプットが減ってしまうという、目的とは逆方向に働く例です。
かといって、これを緩めると、遅刻が増え、アウトプットが下がるかもしれません。ある面ではルールで雁字搦めにしなければいけないのが、難しいところです。